研究課題/領域番号 |
17K01111
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
山本 光 横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (00293168)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 教師教育 / 著作権 / eラーニング / 量的調査法 |
研究実績の概要 |
本研究テーマである「一人称視点カメラによる授業実践映像の保護と流通のための基礎調査研究」において、授業実践記録に関する先行研究の調査を行った。その結果、多くの授業記録が教室の後方からの映像であり、教員の発問やしぐさなどを観察するためであった。それらは固定カメラで撮影しているために、児童生徒の反応を観察するには、さらにもう1台のカメラで同時に記録しているものもあった。また、授業研究会などでの授業記録の活用場面において、児童生徒のプライバシーの保護も配慮していることが分かった。児童生徒らの顔が撮影されている映像については、撮影の許可を保護者から得ているが、それらの二次的利用についてまで言及している事例は少ないことも分かった。 一方、本研究では質問紙調査を軸に多変量解析を行うことで量的な研究を行う予定である。この研究手法を調査研究する目的において、スポーツ統計や数学に関する学習でのデータ解析も行った。それらの研究成果は、日本教育工学会の研究会に参加し、研究成果を公表している。 さら研究の初年度であるために、一人称視点カメラの研究として、教育のVR活用で有名なハワイ大学にて、国際学会に参加し研究発表および、調査を行った。ここでの研究を踏まえて、授業実践を記録するためのカメラの選定や調整などを行い、授業記録の準備を行った。残念ながら研究当初予定していた機器の購入が叶わなく、代替品の選定に時間がかかった。 以上の成果から、次年度以降の授業実践記録やデータの解析方法の方針が明らかとなり、研究の継続を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
先行研究の調査および多変量解析における分析手法については、順調に進展している。一方、授業実践記録に利用するカメラの選定に苦戦してる。
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今後の研究の推進方策 |
先行研究をもとに、次年度からは実践事業記録を行い、本年度様々な多変量解析の研究手法を用いて解析を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
授業実践カメラ(視線追跡型)の価格が200万円であったために、機種選定をやり直したため。さらにVRの教育への応用の研究者と出会うことができたため、ハワイ大学での研究集会へ参加したため、予算配分の変更が生じた。 次年度使用額については、未定であったカメラの選定を行い、眼鏡型カメラを試験的に利用しながら、授業実践を記録する予定である。
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