研究課題/領域番号 |
17K01111
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
山本 光 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (00293168)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 遠隔授業 / 授業記録 / 著作権 / 情報モラル |
研究実績の概要 |
2020年度(令和2年度)は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、大学運営に注力していた。全学の遠隔授業推進のWGのメンバーとして、遠隔授業の方法の検討、大学の情報環境資源の調整、教職員や学生へのマニュアルの作成など研究に時間を割くことがままならなかった事実がある。 さらに、学部では教育実習委員長、附属学校副部長、情報関連委員の長、広報委員としてWebサイトの更新などを実施し多忙を極めていた。特に教育実習委員長として、附属学校との調整、近隣自治体との連絡などに奔走した。その結果、教育実習希望者270人全員が教育実習を実施することが可能となったことは成果の一つである。 なぜならば、本科研費は4年目の年となり、蓄積されていた一人称カメラさらにそこから発展した360度カメラの映像による、授業風景の解析により、企業との共同研究や遠隔による教育実習の検討などが実施できたことが奇跡的に功を奏した。また、同時に研究を行っていたWeb会議システムやMoocに関する研究が、コロナ禍における大学の遠隔授業に活用することができたためである。 たとえは、遠隔による教育実習の事前指導における学生の学びの成果をデータとして、解析し、効果的な遠隔による学びを特徴を明らかにした。その成果は、日本教育大学協会全国大会での研究発表につながった。さらに、その実施の方法についてまとめ、第5回全附連附属学校連絡協議会での講演につながっている。また、上記の研究で得られた知見を、著作権や情報モラルなどをテーマに著書としてもまとめることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウィルス感染拡大防止のため、海外での研究発表にまったく参加できなかったことが原因である。今後はオンラインでの研究発表会に切り替わっていくと予想されるため、国内外のそれらに積極的に参加し、研究成果の公表を実施する。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度(令和3年度)は、本研究の最終年度であるが、現在までの成果をまとめるとともに、次年度以降にも継続して研究が行えるように検討を実施する。 特に、今後はGIGAスクール構想なども含め、学校での教員による遠隔授業や、児童生徒が自宅で学ぶオンライン学習などにおける、映像記録によるメタ認知を促進するための方策を調査研究する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染拡大防止のため、国内外の学会の中止およびオンライン化により、旅費の支出が激減したことが理由である。 使用計画としては、遠隔講演や動画による参加が今後は必須となるため、動画編集に必要な高速動画編集環境の準備に本費用を使用する予定である。
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