研究課題/領域番号 |
17K01111
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
山本 光 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (00293168)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 授業映像 / 著作権 / 教育データ分析 |
研究実績の概要 |
本研究の「一人称視点カメラによる授業実践映像の保護と流通のための基礎調査研究」において、2021年度は予定していた学校での調査研究が、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、当初予定していたデータの収集や動画撮影が実施できなかった。しかし、教育データ分析の手法やオンライン講習会でのデータ収集が実施できたため、同研究の基礎的なデータおよび分析が可能となった。特に教員免許更新講習や教育委員会での教員研修ならびに、小学生向けのプログラミング教育の出前授業などで、データの収集と分析が実施できた。これらの研究成果は日本教育工学会等でオンラインによる発表を行った。 本研究の根幹である授業実践映像の収集が十分に行えなかったことから、今後は遠隔による講習会および遠隔授業でのデータ収集に切り替え、引き続き調査研究を行う予定である。 また、同映像の保護や流通のための仕組みについては、令和2年度の著作権法改正および授業目的補償金制度により、以前と比較しても格段に保護と流通が行えるようになってきている。その成果としては、横浜市教育委員会での主幹教諭研修やオンデマンド講義の動画などで報告を行った。そこでは概ね現場での授業映像の利用と保護、そして活用における注意事項や配慮事項について概要を述べた。 さらに、高速ネットワークを利用した授業が進んでいることから、これらの調査研究にも参加し、動画の重要性や教育的効果、さらにその保護と流通についても調査研究することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染拡大防止の観点により、学校現場での授業撮影が当初予定していたものより、大幅に少なくなっているため。
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今後の研究の推進方策 |
遠隔授業の映像や、教員研修での質問紙調査など、複数の調査を組み合わせて、事象を明らかにする予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染拡大防止により、海外での学会が中止となったため。 次年度は、得られたデータを分析するためのPCおよび国内での打ち合わせおよび学会発表において旅費として利用する。さらにデータ分析においては、データ整理用の謝金およびデータ保存用のハードディスクなどの消耗品を購入予定である。
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