本研究は、アートマネジメント人材に求められる能力の多様化に着目し、①国内外の事例調査や文献調査をもとに、②専門人材に求められる対応領域の広がりを把握し、③芸術教育や関連政策における対応のあり方を考察するものである。主な成果として、①舞台芸術(伝統芸能を含む)におけるコミュニケーションプロセスや成果の蓄積・可視化をアーカイブ概念をもとに考察し、②伝統芸能の持続可能な継承に向けた人材育成の方向性を示し、③洞察を中等教育における芸術教育に統合してきたオランダの事例をもとに、芸術教育の理論的・政策的基盤の形成に関わる主要な論点を明らかにし、学会発表および日本語・英語論文等で公表した。
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