研究課題/領域番号 |
17K01115
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
長谷川 春生 富山大学, 大学院教職実践開発研究科, 准教授 (80635144)
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研究分担者 |
伊藤 一成 青山学院大学, 社会情報学部, 准教授 (20406812)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | プログラミング教育 / 小学校 / タブレットPC / 単元開発 / 授業実践 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,2020年度から全面実施となる小学校プログラミング教育に関わる単元の開発と授業実践を行い,その学習効果を明らかにした上で,開発した単元の指導計画や指導案を教育現場等に提供することである。 2018年度は,2017年度に検討した内容を基に単元の開発と授業実践を行った。その中心として取り組んだものは,小学校6学年の総合的な学習の時間においてプログラミングを取り入れた単元「わたしたちのくらしとコンピュータ」の開発と授業実践であった。小学校学習指導要領(平成29年告示)において,総合的な学習の時間はプログラミング教育の実施についての例示がされている。そして,プログラミングを体験しながら論理的思考力を身に付けるための学習活動を行う場合には,プログラミングを体験することが,探究的な学習の過程に適切に位置付くようにすることが示されている。本単元では,プログラミングが探究的な学習の過程に適切に位置付くように検討をしながら単元の開発を行った。さらに,小学校5学年家庭科では,フローチャートの作成を容易に行うことができるプログラミング教育用ソフトウェアを活用した単元「じょうずに使おうお金と物」の開発と授業実践を行った。小学校5学年体育科では,プログラミング教材の活用を取り入れた単元「ホップ・ステップ・ダンス!」の開発と授業実践を行った。 また,2017・2018年度に行った授業実践の結果等を基に,2019年度に授業実践を行う単元の検討を進め,小学校5学年社会科の自動車産業に関わる学習とプログラミング教育を関連させた単元を開発した。 これらの開発した単元と授業実践の結果等について,学会等で発表するとともに,地域の教育センターや小学校でのプログラミング教育研修会で紹介するなどして,成果を広めるようにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2017年度に検討した内容を基に,小学校6学年の総合的な学習の時間,小学校5学年の家庭科,小学校5学年の体育科等において,プログラミングを取り入れた単元の開発と授業実践を行うことができた。さらに,2019年度に授業実践を行う単元等についての検討も進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度は,2018年度に検討した単元等について授業実践を進め,その概要について学会等で発表するとともに,2018年度に行った授業実践について論文にまとめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
授業実践用のタブレットPCについては,使用する機能等を考えた結果,高機能のものは必要ないと判断し安価なものを購入している。残額については,2019年度,2020年度の授業実践で使用するロボット等の購入のために使用する予定である。
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