| 研究課題/領域番号 |
17K01118
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| 研究機関 | 信州大学 |
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研究代表者 |
平井 佑樹 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (80640945)
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| 研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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| キーワード | CBT / 数学証明問題 / 教育工学 / 科学教育 / 中等教育 |
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| 研究実績の概要 |
本研究では中学校・高等学校の数学試験を対象とし，コンピュータ上で実施する試験（CBT）において証明問題を出題することを考え，その問題形式を開発し「生徒の思考力・判断力・表現力が評価できるか」という観点で評価することを目的としている。令和3年度では，令和2年度に引き続き，本研究で開発した問題形式の評価および改良を行うことを目的とした。
具体的には，まず，令和2年度実施状況報告書で「現在査読中」と示した学術論文を公表した（Journal of Information Processing, 30）。これは，本学工学部の推薦入試（学校推薦型選抜）合格者を対象とした入学前教育についてまとめたものであり，本研究における実証実験が含まれている。
次に，同実施状況報告書で示した本学学部1年次生を対象とした質問紙調査を実施した。受験者がCBTで解答した内容をコンピュータが自動採点することを考え，CBTで「出題できる」もしくは「なんとか出題できる」問題を本調査でいくつか提供し，それに基づいて回答者から意見を得ることを目的として実施し，『選択式問題や数字のみを書かせる短答式問題を出題したとしても，「他者が作成した証明過程の正誤を判断する問題」であれば，受験者の論証能力を十分に評価できる』かどうかを確認した。この質問紙調査の回答者は研究代表者が担当する講義の受講者（情報処理学会論文誌：教育とコンピュータ, 8(1)参照）である。現在，令和2年度に実施した結果を踏まえて成果をまとめている。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和3年度での公表を目指していた学術論文が予定どおり公表され，実施を予定していた本学学部1年次生を対象とした質問紙調査も実施できたため，「おおむね順調に進展している」と判断した。
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| 今後の研究の推進方策 |
令和3年度と同様に，質問紙調査を通して，本研究で開発した問題形式の評価及び改良を行う。これに加え，これまでの研究成果について学会発表や論文投稿を行う。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額の大部分は実証実験を行うためのタブレット端末の購入費用である。令和元年度の研究において，タブレット端末を用いる実験から，各人（具体的には入学前教育の受講者）が所有する端末での実験に切り替えたため，残額が生じている。これは，コロナ禍の影響を受けている令和２年度以降の研究においても変わっていない。残額は次年度において，学会発表あるいは論文投稿に係る費用等に充てる予定である。
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