研究課題/領域番号 |
17K01119
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
Brierley Mark 信州大学, 全学教育機構, 外国語准教授 (70646877)
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研究分担者 |
ギリス・フルタカ アマンダ 京都産業大学, 外国語学部, 教授 (00257768)
新村 正明 信州大学, 学術研究院工学系, 准教授 (20345755)
RUZICKA DAVID・ED 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (70436898)
高橋 守 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 教授 (90236323)
DALTON COLLEEN 信州大学, 全学教育機構, 外国語講師 (30805304)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 多読 / クラウド |
研究実績の概要 |
本研究は,多読教育において必要となる適切な多読用図書の推薦のため,複数の教育機関で図書推薦に必要な情報共有と行うための多読支援クラウドを開発することを目的としている.平成29年度は,多読支援システムのクラウド化と,多読情報の共有方法に関する検討を行った. 多読支援システムのクラウド化については,現行の多読支援システムを複数教育機関対応にすることで実現することとし,改修が完了した.現行のシステムは,多読情報データベースを多読支援システムが一体化したものであったが,今回開発したシステムは,多読情報データベースを支援システムから分離し,さらにデータも各教育機関固有の多読情報と,教育機関共通の多読情報に分離することで,複数の教育機関向けに提供することが可能となった. 多読情報の共有方法については,前述の教育機関共通の多読情報を定義するために,主に多読図書の管理方法を中心に検討を行った.これは.研究目的が多読図書推薦であることから,複数の教育機関間での書誌情報管理が必須となるためである.この検討の過程において,今後,研究成果を普及していくためには,他の多読支援を行っている団体との連携が必要であることは明確になった.そこで現在,日本において先進的な多読教育を実践している,Scientific Education Group 多読教室及び豊田高専多読支援に対して,多読情報の管理手法に関する調査・意見交換を行った.この結果,他の団体との情報共有が可能な情報交換方式が確定した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
平成29年度の実施計画は,「多読支援システムのクラウド」「多読情報の共有方法に関する検討」である.このうち「多読支援システムのクラウド」については計画どおりシステム化が完了した.また「多読情報の共有方法に関する検討」については,当初の計画では研究参加機関内での情報共有方法を検討であったが,研究成果を広く普及するためには,他の多読支援団体との連携が必要であることが明確になったことから,研究参加機関以外の団体とも連携し,情報交換方法の確定をするまでに至った.
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今後の研究の推進方策 |
計画では,研究参加機関内で,多読授業実践にもとづく多読図書推薦の手法の開発を行うこととなっており,平成29年度の進捗結果にもとづき,予定どおり研究をすすめる. また,他の多読支援団体との連携が可能となり,より多くの情報が得られる可能性が見えてきたことから,それらを踏まえた上での多読図書推薦手法に関する検討を行うこととする.
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次年度使用額が生じた理由 |
電子書籍版多読図書の購入を行う予定であったが,出版社とのライセンス契約の協議に時間がかかったため,年度内の執行が困難となった.翌年度に電子書籍版多読図書を購入する予定である.
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