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2019 年度 実施状況報告書

早期認知症患者のケア方法習得のためのタブレットを用いた教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K01162
研究機関関西福祉科学大学

研究代表者

中俣 恵美  関西福祉科学大学, 保健医療学部, 准教授 (60615839)

研究分担者 出田 めぐみ  白鳳短期大学, その他部局等, 教授(移行) (00615833)
岡本 加奈子  関西福祉科学大学, 保健医療学部, 准教授 (20636237)
西井 正樹  白鳳短期大学, その他部局等, 准教授(移行) (90615840)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード早期認知症 / スクリーニング / アンケート / 不安 / 日常生活 / 活動 / 活動量
研究実績の概要

認知症カフェの参加者に対するインタビューと体験記などの著書から生活の中での困りごと、不安感・違和感を抽出し逐語録を作成しICFの項目に従い分類した。出現率を算出した。結果、抽出したワードは179個で、そのうち「活動と参加」は109個(60.8%)で出現率が高かった。また「心身機能」の67個(37.4%)のうち情動機能(11.1%)を含む精神機能が大半を占めた。これらのことより我々が立てた仮説(MCI初期症状は生活の中での困り事、不安感、違和感として出現する)が支持されたことを報告した。出現率に従い候補ワードを選出、自記式を予定しているため1人称での文面にする、頻度や強度に関するワードを質問文から省くなどわかりやすい質問文に変換し、50問のスクリーニングのためのアンケート用紙を作成。
地域の健常高齢者に対して認知機能検査(Mocaj)およびアンケートを実施(現在対象者60名)。認知機能と各質問に対する返答内容について統計処理中である。また般化を目指し調査対象者を増やすための交渉中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在研究の第1段階から第2段階へ移行中である。作成したスクリーニングのためのアンケート用紙を用い、昨年度実際に健常者からMCI者に対して調査を行った。その結果に基づきアンケート内容の精査を行い、アンケートのスクリーニングとしての精度を検証することができたと考える。

今後の研究の推進方策

今後、スクリーニング検査としてアンケート用紙が使用できるよう調査対象者を増やしながら感度、特異度分析をを行いアンケート用紙の完成を目指す。またMCI者への介入方法とその後の病態進行の関係についての調査準備に取り掛かる予定である。
ただし、現在新型コロナウイルス感染拡大の状況にあり、調査の実施が困難となっている。そこでMCI者への介入と病態進行の関係については、今までの研究報告を参考に文献的統計を根拠として研究を進めることも検討する。

次年度使用額が生じた理由

調査対象者が研究者の所属機関周辺住民の協力が得られ、謝金の必要性がなかった。また外部に機器を持ち出す必要性がなかったため調査機器の購入を来年度に伸ばしたため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 軽度認知機能低下(MCI:Mild Cognitive Impairment)早期発見のためのチェックシート作成の試み ―国際生活機能分類(ICF:International Classification of Functioning, Disability and Health)を活用して―2019

    • 著者名/発表者名
      中俣恵美
    • 学会等名
      第1回日本在宅医療連合学会大会
  • [学会発表] 在宅脳卒中患者における身体活動量の計測期間の検討2019

    • 著者名/発表者名
      有末伊織
    • 学会等名
      日本神経理学療法学会

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公開日: 2021-01-27  

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