研究課題/領域番号 |
17K01169
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研究機関 | 高知工業高等専門学校 |
研究代表者 |
高田 拓 高知工業高等専門学校, ソーシャルデザイン工学科, 准教授 (80455469)
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研究分担者 |
北村 健太郎 徳山工業高等専門学校, 機械電気工学科, 教授 (60380549)
徳光 政弘 (徳光政弘) 米子工業高等専門学校, 電子制御工学科, 准教授 (60713930)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 缶サット / モデルロケット / 人工衛星開発 / CubeSat / 成層圏気球 |
研究実績の概要 |
本研究では、「人工衛星へつながる安価な自立型観測装置キットの開発と講座実践」を目指しており、いくつかの装置形式毎に、①共通部分の開発、②観測装置のキット化、③キットを利用した講座・実験の実施、④教育的な効果の検証と装置へのフィードバック、⑤機能追加や入れ替え、を検討することを目的としている。 ①観測装置の開発・試験に関しては、空き缶サイズの超小型模擬人工衛星「缶サット」、ヘリウムガスを封入した気球に搭載する観測装置、および地上実験用の小型観測装置の開発を行い、試験などを実施している。 ②観測装置のキット化に関しては、缶サットのキット化、マニュアル作成などがほぼ完了しており、データのリアルタイム表示システムは、現在開発中である。 ③キット化した装置の製作講座に関しては、缶サットの製作講座を40人程度の学生を対象に9月に実施した。製作後に、気球からの缶サット投下実験を行ったが、多くの缶サットがパラシュート開傘し、データを取得できた。また、中級者向けのミッション型缶サットを開発し、グループ学生による製作・実験を行うコンテストを実施した。 ④製作講座での参加者アンケートなどをもとに、初心者向けと中級者向けの缶サットキット教材を用いた教育的効果について検証を行い、論文にまとめている。 ⑤缶サットのキットおよびマニュアルに関しては、前年度から大幅な変更を行い、より初心者が取り組みやすいような改良を加えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
進捗に関しては、小型の観測装置の設計・開発、キット化・マニュアル作成、講座実践などを順調にこなしており、進捗状況としては、ほぼ計画通りである。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、予定通り、気球搭載装置、CubeSatモデルの開発・キット化、製作講座の実施を計画している。共通部分である通信系の設計・開発をほぼ終えており、現時点で、大きな計画変更はない。
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次年度使用額が生じた理由 |
2017年度の開発状況の確認のために、代表者と分担者(米子高専)による打ち合わせを行う計画であったが、日程の都合上断念せざるを得なかった。そのため、分担者(米子高専)の旅費と、代表者の諸学の物品(打ち合わせ時の検討のために購入予定)に相当する額の次年度使用額が生じた。次年度に、代表者と分担者との打ち合わせのための旅費として使用する予定である。
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