研究課題
本研究では、「人工衛星へつながる安価な自立型観測装置キットの開発と講座実践」を目指しており、いくつかの装置形式毎に、①共通部分の開発、②観測装置のキット化、③キットを利用した講座・実験の実施、④教育的な効果の検証と装置へのフィードバック、⑤機能追加や入れ替え、を検討することを目的としている。①から⑤の項目ごとに研究結果の概要を示すが、各々の項目ごとに目標を概ね達成しており、最終的に、本研究課題である観測装置キットが開発され、観測装置を利用した講座実践が行えた。①観測装置の開発・試験に関しては、空き缶サイズの超小型模擬人工衛星「缶サット」、より人工衛星に近いモデルCubeSatの2Uモデル、および地上実験用の小型観測装置の開発を行い、試験などを実施した。②観測装置のキット化に関しては、缶サット、モデルCubeSatのキット化、マニュアル作成を行った。③キット化した装置の製作講座に関しては、缶サットの製作講座を学生対象に6-7月に実施した。製作された缶サットに関しては、希望者のみ自作ロケットによる打ち上げ実験を8月に実施した。また、2U型のモデルCubeSatを用いて、グループ学生による製作・実験を行うコンテストを実施した。④製作講座での参加者アンケートなどをもとに、初心者向け缶サットキット教材、モデルCubeSatキットを用いた教育的効果について検証を行い、論文にまとめた。⑤缶サット、モデルCubeSatのキットおよびマニュアルに関しては、オンライン実習を行うために、大幅な変更を行い、より初心者が取り組みやすいような改良を加えた。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件)
工学教育(事例紹介)
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10.4307/jsee.68.2_54
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米子工業高等専門学校研究報告
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