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2019 年度 実施状況報告書

世界大学ランキングの認識論:計量への科学技術社会論的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 17K01173
研究機関東京工業大学

研究代表者

調 麻佐志  東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (00273061)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード大学ランキング / 研究評価 / 数値の独り歩き
研究実績の概要

令和元年度は、前年度の研究成果に基づき、大学の研究評価のあり方について計量的な分析を行い、その結果については、国際科学計量学会(ISSI)で報告した。

さらに、大学ランキングに関する新聞記事の分析が海外新聞についてはコスト面で実現が困難であることが判明したため、代替的な手法の開発を行った。具体的には、SNS(Twitter)からデータを抽出して、その内容等を計量的な分析で実施する方法である。新聞記事から抽出したデータの分析にくらべて、人々が大学ランキングなどの数値を見て、どのように消化し、どのように反応するかをより直接的に観察することができるメリットがあるデータであるが、一方で過去に遡ってデータを収集しようとする場合、新聞記事データベースへのアクセスと同等以上にコストが発生するという問題があることが知られている。しかし、自動化等することなく手動により必要なデータを現実的な時間内に収集する手法が開発できた。そこで、当該の手法の有効性を確認するために、過去の事件に関するTweetデータを収集して分析を行い、結果は国際学術フォーラムで発表した。

当該手法の有効性が確認された後は、大学ランキングに関するTweetデータの収集を行った。最初に、大学ランキングに関するTweetのみを見出すための適切なキーワードの論理式を得るために、トライ・アンド・エラーを行い、最終的に日本語および英語の関連Tweetを同定する論理式を確定した。その後、当該式を用いてデータ収集を行ったものの、作業にかなり時間がかかったので、予備的な分析を行ったところで時間切れとなるため、最終年度延長の手続きを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コスト面の障害によりデータ収集の手法を当初計画から切り替えたために、その手法の開発およびデータ収集に予定外の時間を費やしたから。

今後の研究の推進方策

人々の大学ランキングに対する反応を示すデータの収集を行ったので、計量的な内容分析を速やかに実施する。

次年度使用額が生じた理由

今年度データ収集の変更により、予定外の時間がかかり必要な作業を終えられなかった。結果として、最終年度延長申請を行うことになり、令和2年度の研究活動のおいて前年度できなかった分析作業を実施し、そこに当該助成金を使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] Measurement of research capacity using disciplinary agglomeration indicators: National university "rankings" in Japan2019

    • 著者名/発表者名
      Masashi Shirabe
    • 学会等名
      ISSI 2019
    • 国際学会
  • [学会発表] How do people "consume" genome editing technology in Japan?: Impacts of He Jianki's "genome edited babies"2019

    • 著者名/発表者名
      Masashi Shirabe
    • 学会等名
      Beijing Forum 2019
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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