研究課題/領域番号 |
17K01174
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研究機関 | 総合研究大学院大学 |
研究代表者 |
伊藤 憲二 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 准教授 (90345158)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 高エネルギー物理学 / 科学と外交 |
研究実績の概要 |
2019年度は、国内、英国および米国における資料調査を大きく進展させ、いくつか口頭発表したほか、「科学と外交」についての出版計画を大きく進めた。 8月に高エネルギー加速器研究機構の史料室で三日間調査を行い、資料収集を大幅に進展させた。 英国公文書館での調査は、別予算で9月から10月にかけてヨーロッパを訪問する機会を利用したもので、これにより旅費を節約することができた。またこの機会にアテネにおける国際学会で口頭発表を行い、ベルリン郊外のマックス・プランク科学史研究所で「科学と外交」に関する共同研究および特集号の編集作業を行った。 10月から11月にかけて米国で資料調査を行い、ワシントンおよびその周辺の米国国立公文書館(カレッジパーク)を中心に、米国議会図書館、米国科学アカデミー、アメリカン・フィジカル・ソサイエティ、フィラデルフィアの米国フィロソフィカル・ソサイエティで資料調査を行った。これで米国における資料調査はおおむね終了したが、今後の研究の進展をみつつ、もう一度だけ渡米すること考えている。 成果発表は、去年度実施した核と外交についてのワークショップの成果を発表することを中心に行った。これに関して、二つの国際学術雑誌に特集の企画が採択され、2019年度の間にそれぞれの特集号に寄稿する論文を投稿すると同時に、それぞれの特集号のイントロダクションを共編者であるMaria Rentetziと共著で執筆して投稿した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2019年度は、国内、英国および米国における資料調査を大きく進展させ、口頭発表したほか、「科学と外交」についての出版計画を大きく進めたため。
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今後の研究の推進方策 |
科学と外交についての出版計画はおおよそ完了したので、今後は高エネルギー物理学の歴史に関する出版に重点を移す。資料調査が若干残っており、今後は新型コロナウィルス感染症の状況を見ながら、資料調査が可能であれば行い、可能でなければ、手持ちの資料に基づいた出版を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
残額が251円と少額のため、有意義な使い道がなかったため。次年度の消耗品の購入に充当する。
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