研究課題/領域番号 |
17K01174
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研究機関 | 総合研究大学院大学 |
研究代表者 |
伊藤 憲二 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 准教授 (90345158)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 高エネルギー物理学 / 科学と外交 |
研究実績の概要 |
当該年度は、「国際的背景」および「社会文化的背景」に重点をおいて、国内外における資料調査と聞き取り調査を追加して行う予定であったが、調査のうち特に国外調査がコロナ禍のために不可能になり、かつ国内における移動も望ましくない状況になった。そのため、極力外出せずに行うことが可能な作業、すなわち出版資料の収集、すでに収集した資料の分析、およびそれらに基いた執筆に重点を置いた。学会発表等も、オンラインであれば可能であることがわかったが、状況が不透明であるので、発表準備に時間を使うよりは、むしろ論文執筆に重点を置く事にして、取りやめることにした。 収拾した資料の分析と出版資料の収集は大きく進展した。 論文執筆のうち、科学と外交に関する方法論的な論文の執筆が大きく進展した。特に、前年度の間に科学と外交についての特集号を二つ企画し、そのイントロダクション2編と論文2編を投稿していたが、2020年の間に、それらがピアレビュー・改稿を経て、論文1編がオンライン出版され、論文1編とイントロダクション1編がアクセプト(研究実績執筆時までにオンライン出版)され、イントロダクション1編がマイナーリヴィジョン(研究実績執筆時までにアクセプト)された。また特集号に収録予定の論文はこれまでにすべてアクセプトされ、すでに大部分オンライン出版されており、5月ないし6月中に正式出版される予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度はコロナ禍のため、予定していた調査が出来なかったが、執筆・出版において大きな進展があったので、全体としては順調と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は最終年度であり、予定では成果発表に専念すべきであるが、学会発表は控えて、論文執筆を中心に行う。また前年度行う予定であったにもかかわらず、コロナ禍のために行うことのできなかった若干の国内外調査を行う必要があるが、これが今年度も不可能な場合、次年度に繰越することも検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額は29円であり、この額で本年度において有効な使用方法がなかったため。次年度の消耗品等に使用する。
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