研究課題/領域番号 |
17K01174
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研究機関 | 総合研究大学院大学 |
研究代表者 |
伊藤 憲二 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 准教授 (90345158)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 科学史 / 科学と外交 / 高エネルギー物理学 |
研究実績の概要 |
2021年4月に、前年度に投稿していた4編の論文の印刷版がすべて出版された。そのうちに3編は前年度にオンライン出版され、前年度の報告に盛り込んだため、今回の報告には含めない。それ以外に、2021年度の間に関連する論文集寄稿論文が2編発表された。これらは分担執筆の図書として、報告に含めている。引き続きコロナ禍のため、調査や学会発表のための出張に困難があった。とくに文書館・図書館のうちにはコロナ禍のため閉鎖されたり、アクセスが制限されたものがあったりしたため、調査に若干の困難をきたした。さらに、国際学会の開催状況が不明だったので、国際学会参加を見送った。そのため2021年度に予定していた国際学会での発表をあきらめることになった。そこで2021年度はオンラインで入手できる資料の収集を中心に、オンライン、または国内での資料収集を行いつつ、主に入手済みの資料の分析と、それに基づく論文執筆作業を進めた。この過程で若干の追加の資料調査が必要であることが判明した。研究成果発表としては、科学と外交に関する論文を1編投稿した。これについては審査の進行状況次第であるが、2022年度の出版を期待している。また、国際ワークショップで科学と国際機関に関する発表を2回行った。このうちの一つについては2022年度のうちに論文を提出し、第2回目のワークショップが予定されている。国際学術雑誌によって主催された科学のグローバルヒストリーについての誌上ラウンドテーブルに参加し、その記録を執筆した。これは2022年度に出版される予定である。全体的に科学と外交、あるいは科学のグローバル/トランスナショナル・ヒストリーについての研究を推進し、出版を大きく推進した。今後はこれらの知見を活用して高エネルギー物理学の歴史の分析を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
科学と外交や科学のグローバルヒストリーに関して予想以上の発展があり、関連する出版物を予定していたよりも多く出した点で、想定以上に進展した。しかし、コロナ禍のため、調査および学会発表が困難になり、とくに国際学会における発表を避けたため、一部予定していた進捗を遂げておらず、次年度に持ち越した。
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今後の研究の推進方策 |
一年間研究期間を延長し、その間に研究成果の学会発表および論文執筆を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍の状況を考慮して、2021年度に予定していた国際学会での発表をやめることにし、2022年度に行うことにしたため。次年度使用額は、国際学会における発表と、その準備、および論文執筆の準備のために使用する。
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