木造建築物のなかでも重要文化財等は修復の際、建造当時の姿を出来る限り残すことが求められるため、傷んだ箇所を正確に把握する必要がある。そのための技術として考案したものが超音波CT計測システムである。木柱内部の欠陥を発見することができることはシステム構築直後からわかっていたが、その位置がずれることも分かっていた。正確に位置が把握できなければ、修復箇所に余裕を持たせて修復しなければならないため、正確に把握し、修復を最小限にとどめることが求められる。歴史的な建造物以外のコンクリート建造物なども同様のニーズがあり、注目を集める技術である。
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