研究実績の概要 |
最終年度の代表的な研究成果として、以下の2点がある。1) コヒーレントシステムに対して、システムが稼働中または故障した時の故障コンポーネント数の分布関数を導出し, 最適な保全政策の導出した.2) connected-(r,s)-out-of-(m,n):F lattice systemに対して、m、n、rとsを同時に大きくすることにより得られる極限定理を提案し, システム信頼度の新たな近似式導出手順を提案した。 本研究期間全体の主な成果を以下にまとめる。1) 2状態連続型k-システムに分類されるconnected-(1,2)-or-(2,1)-out-of-(m,n):F lattice systemや connected-(r,s)-out-of-(m,n):F lattice systemの一部のシステムについて、システム特性を利用し効率的な信頼度算出方法及び適配置問題解法を提案した. 2) 多状態システムとしてMulti-state consecutive k-out-of-n:F systemを取り上げ,ある状態以上となる確率を最大とすることを評価とし,(条件付き)不変な 最適配置の必要条件を導出し効率的な最適配置問題解法を提案した. 3) consecutive k-out-of-n:G systemに対して単純保全(システム故障時に全取替)や時間 計画保全方策の下での最適方策を導出した.4) 上記の考えをベースにネットワークシステムに対して信頼度算出について効率的なアルゴリズムの提案と信頼度 の新たな上下限値の提案を行った. 生産管理問題で用いられるリセット多期間制約サイクルモデルに対して,能力が異なる作業者が少数のグループに分けられる場合において,上記の(条件付き) 不変最適配置導出と同様の考えに基づき,最適配置問題の効率的な解法を提案した
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