各種プラントで使用される配管は、長期間のうちに内部の流れの影響により減肉が発生し、ついには事故に至る場合もある。本研究では、管内面が一様に減肉する場合と局部的に減肉する場合を対象に、直流電位差法により減肉の状況をモニタリングする方法を開発した。本方法では、管外面に等間隔で設置した複数の電極端子を利用する。外側の2本の端子間に一定の直流電流を供給し、他の端子間で計測される電位差の変化から肉厚の変化を評価することが可能である。有限要素法による電位場解析に基づき、肉厚を簡便に評価できる実用的な手法を提案した。
|