研究課題/領域番号 |
17K01349
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
中里 裕臣 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 主席研究員 (00373225)
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研究分担者 |
井上 敬資 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 主任研究員 (60414455)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 地盤災害 / 地すべり / 物理探査 / 地下水流動 / 時系列探査 |
研究成果の概要 |
塩水トレーサの流下状況を地盤比抵抗の変化として検出する比抵抗モニタリングにより地すべりの安定性を左右する地下水流動部の把握手法を確立するため,高速電気探査システムにより従来探査システムの課題であった探査時間分解能の向上を図った.山形県鶴岡市七五三掛地すべりを試験地として,長さ120m×幅30m×深さ60mの解析領域について,トレーサ注入前190分から注入後180分にかけて900データを10分間隔で取得する時系列探査を行い,逆解析結果からトレーサ注入に伴う比抵抗低下部を検出した.この結果は高流動性水みちの把握手法の確立の基礎となる.
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自由記述の分野 |
土木地質学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
同時多点送信・多点受信による高速電気探査システムの現地適用性を検討し,1送信・多点受信の従来装置に対し,比抵抗モニタリングの時間分解能を向上させたが,時系列解析結果においてノイズデータによる偽像の発生が認められ,受信精度の向上が課題として残された.本研究により流動性の高い水みちの可視化手法が示され,大規模地すべりや深層崩壊等の斜面災害対策現場における成果の活用が期待される.
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