災害をもたらすような大きな自然現象には、超低周波音(インフラサウンド)の発生を伴うものが多い。そこで、センサアレイを用いて超低周波音の観測を可能にし、機動性を高めることで観測点の数や機会を増やして災害の予報・予測の新しい広域情報源として利用できるデータ取得を可能とする技術の開発を試みた。検討の結果、MEMS気圧センサを同時に複数個使用することで,津波の時に観測されるような特に低い周波数のインフラサウンドの検出には,充分な性能で観測可能であることが確認された。また、火山噴火に伴って発生するインフラサウンドに対しても、音源位置推定が可能である例が示された。
|