研究課題
身体不活動が糖尿病発症肥満モデルラットOLETFにおいて、発症を早めると考えられる結果の確認を行った。8週齢から歩行を制限して身体不活動状態においたOLETF個体では、ブラケットケージで自由歩行させて飼育した個体の体重を上回る体重の増加を示し、付随して、ごく早期の5週で血糖値の上昇がみられた。しかしこの上昇は一過性で、歩行制限が続くと身体不活動群の個体では徐々に食餌摂取量が減退して体重増加が鈍り、自由歩行させたOLETF個体に比して低体重となった。その結果、報告されている食事制限(diet)個体と同様な血糖値の正常化がみられた。ただ、二度目の再実験を行った際の同週齢のOLETFラット(供給元は同一)では、当初から一貫して自由歩行群より低体重で食餌摂取量も減少しており、一過性の血糖値上昇の再現性が確認できたとは言えなかった。飼育条件は全く変化させていないため、供給された動物の購入時期による何らかの差異が考えられた。
すべて 2022
すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)