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2020 年度 研究成果報告書

Aβ蓄積に伴う味覚障害の発症機序解明とアルツハイマー病早期診断法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17K01416
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 医用システム
研究機関熊本大学

研究代表者

橋本 弘司  熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 助教 (20237936)

研究分担者 米田 哲也  熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 准教授 (20305022)
國安 明彦  崇城大学, 薬学部, 教授 (90241348)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードアルツハイマー / 老人斑 / amyloid beta / PADRE / 味覚野 / リッキングテスト装置 / 認知症 / 味覚障害
研究成果の概要

本研究は、新たなMRI技術(位相差強調画像化法:PADRE)を用いて、脳内のamyloid beta沈着によるアルツハイマー型認知症による味覚障害を非侵襲かつ早期に見出す診断法の確立を目的とした。ヒトamyloid beta遺伝子導入トランスジェニックマウスのPADRE像と組織染色像とを比較した結果、鉄、老人斑の量、位置ともに月齢に応じた正の相関がみられた。
トレーサー実験の結果、ラット大脳皮質味覚野は従来の味覚野および味覚野に接した背側、尾側からも投射があることが分かった。また、リッキングテスト装置の改良に取り組み、効率的な味覚行動実験プロトコルを検索した。

自由記述の分野

味覚生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

アルツハイマー型認知症は根本的治療法はなく、発症すると短期間のうちに進行する。しかし、早期の発見は薬物治療により進行を緩やかにすることが次第に可能となってきている。従来のMRI撮像技術では出血部位、腫瘍など形態の観察に主眼が置かれていたが、磁性情報を従来のMRI撮像技術に加えたPADRE技術によりより鮮明に老人斑が描出できるようになり、平成25年頃よりMRIにPADREソフトウェアが実装されるようになってきている。一方、認知症の早期には味覚・嗅覚の異常が見られはじめることが指摘されているため、PADRE像での老人斑の量、位置情報を元に認知症の早期診断に利用できることが期待できる。

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公開日: 2022-01-27  

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