研究課題/領域番号 |
17K01436
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療技術評価学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田代 洋行 九州大学, 医学研究院, 講師 (70380384)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 人工感覚器 / 光神経刺激 / Photoswitch / 赤外線神経刺激 / ブレインマシンインターフェース / ダイレクトニューラルインターフェース / 人工視覚システム / 人工網膜 |
研究成果の概要 |
高密度な神経刺激を可能にするため、Photoswitchおよび赤外線による光神経刺激法の安全性確認に取り組んだ。Photoswitchとは光に感受性のない神経細胞に、遺伝子改変無しに物質添加により光感受性を付与する技術である。光感受性物質の合成時における精製純度は90%以上でないと合成中間体や出発物質による毒性が問題になることが明らかになった。また中赤外線刺激は水中での減衰が激しくファイバー導光でなければ神経刺激が難しいことを確認した。中赤外線刺激を使った角膜を通した網膜刺激は実現が現実的に難しく、実現には波長変換などの方法が必要である。
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自由記述の分野 |
生体医工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、高密度な神経刺激を実現するために光刺激を応用した神経刺激デバイスの実現を目標に取り組んだ。我々は失明者の視覚を再建する人工網膜の開発に取り組んでいるが、健常者に匹敵する視覚再建は広く応用されている電気刺激では実現が難しい。今回、Phtoswitch合成における中間体の毒性、赤外線刺激の実現性を検証した。これらの結果は光刺激による人工網膜への応用が期待できる。加齢黄斑変性、網膜色素変性といった疾患により失明に至った患者の視覚再建を引き続き目指す。
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