研究課題/領域番号 |
17K01457
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
松田 史代 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (70437953)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 運動療法 / 慢性脳虚血 / 認知症 |
研究実績の概要 |
高齢化社会を迎え様々な分野で対策が模索されている中、医療分野では「予防医学」が着目されつつある。これまでの「疾病」に罹患してから「治療」を受けるのではなく、健康寿命に代表される「いかに健康で長生きか」が重要視されてきている。高齢化社会の中で「認知症」患者の数は急増し、その予防策はまだ見解が一致せずにいる。リハビリテーションの分野でも、「認知症予防運動」は様々な機関で取り組まれているが、ヒトを対象とした実験研究は、個体差や生活習慣、疾病歴等さまざまな因子が絡み合いケーススタディが困難であり、かつ対照となるコントロール群の確立も難しい場合が多い。本研究では、リハビリテー ションの視点から、脳血管性認知症を誘発するために、脳の血流量を長期的に低下させる必要がある。 モデルを作成する前に、まずは実験動物の確保が大切であり、実験動物として使用するヒトアポリポプロテインE3・E4を保有したノックインマウスの勾配、発育を行っている。実験モデルとなるマウスの勾配を行っており、産まれた胎児マウスのラベリングを行い、成育状態を確認中である。現時点で、比較的順調に勾配も行え、マウスも育ってきている。 実験として使用できるサンプル数を確保するため、定期的に勾配を行っている。各飼育環境での、経時的に行動解析等データを計測している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
マウスは順調に成長しているが、個体差が大きく、また行動解析の計測項目を追加したりし、データとして出揃っていない。
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今後の研究の推進方策 |
一定期間の飼育で、老化によりどのような行動変容が出るか分析を進めるとともに、組織を摘出し、海馬の神経細胞数等解析を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
動物の飼育費や、動物飼育環境設備の購入が主であり、生化学的分析等試薬を用いる実験は来年度以降行うため
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