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2020 年度 実績報告書

運動療法がサイトカインやアポトーシスを介し脳梗塞後神経細胞死を抑制する機序の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17K01466
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

倉林 均  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (70192036)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードリハビリテーション / 脳卒中 / アポトーシス / サイトカイン / 神経細胞死
研究実績の概要

運動療法が脳梗塞の二次予防や神経細胞死抑制に寄与するかを研究してきた。平成26ー28科研費では、脳梗塞における運動療法が血管内皮障害、線溶機能、血小板活性化、炎症性サイトカインを沈静化する方向に影響することを報告した。運動療法の継続が、血小板活性化の抑制、線溶機能の亢進、血管内皮障害の沈静化を引き起こし、脳梗塞の二次予防に寄与することを示した。本研究課題では、さらに脳梗塞の後に発生するアポトーシスや神経細胞死に与える影響を検討した。初期治療を終えた亜急性期の脳梗塞患者について、運動療法(リハビリテーション)期間中の IL-1β、IL-6、TNF-α、TNFR1、TNFR2、Fas、L-selectinP-selectinを測定し、研究期間中の変化分(ΔIL-1β、ΔIL-6、ΔTNF-α、ΔTNFR1、ΔTNFR2、Fas、ΔL-selectin、ΔP-selectin)を計算し、同期間中に施行された運動療法の平均時間(min/day)との相関関係を解析した。症例集積し解析がほぼ終了し、運動療法の1日当たりの平均時間と、ΔFas、ΔIL-6、ΔIL-1β、ΔTNFR1、ΔTNFR2、ΔP-selectin、ΔL-selectin とが、緩やかな相関関係を持つ傾向がみられた。運動療法の継続が、アポトーシスや神経細胞死の抑制に関連して、脳梗塞の増悪を抑制する可能性が示唆された。また、neuronal growth factor (NGF)、Brain derived neurotrophic factor (BDNF)、Fas Ligand (FasL)、endothelin (EC) の変化Δについても、運動療法の時間とゆるやかな相関関係がみられた。運動療法によりアポトーシスを抑制する可能性が示唆され、二次予防に寄与するころが示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Parkinson病患者の誤嚥性肺炎発症に関わる因子の検討2020

    • 著者名/発表者名
      山本 悦子、仲俣 菜都美、間嶋 満、倉林 均、高橋 一司、荒木 信夫、山元 敏正
    • 雑誌名

      神経治療学

      巻: 37 ページ: 430~434

    • DOI

      10.15082/jsnt.37.3_430

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 廃用症候群におけるprobable sarcopeniaの検討2020

    • 著者名/発表者名
      間嶋 満、前田 恭子、倉林 均、原 元彦、山内 洋子
    • 学会等名
      第57回リハビリテーション医学会学術集会
  • [学会発表] 廃用症候群に対する4週間の包括的リハビリテーションの効果に関する予備的検討2020

    • 著者名/発表者名
      前田 恭子、間嶋 満、倉林 均、原 元彦、山内 洋子
    • 学会等名
      第57回リハビリテーション医学会学術集会
  • [学会発表] 神経筋電気刺激療法を併用した理学療法が有効であったICU-AWの一症例2020

    • 著者名/発表者名
      三浦早織、高山絵里、名嘉寛之、山中徹也、矢島雄介、深野敬之、篠塚望、原元彦、倉林均、間嶋満
    • 学会等名
      第47回日本集中治療医学会学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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