研究課題/領域番号 |
17K01470
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
島田 和典 順天堂大学, 大学院医学研究科, 客員准教授 (60327814)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 心血管疾患 / 脂肪酸 / リン脂質 / フレイル / 心臓リハビリテーション / 心臓MRS法 |
研究成果の概要 |
臨床研究:急性冠症候群、虚血性脳梗塞、腹部大動脈瘤、心房細動、急性静脈血栓症、心不全にEPAやDHA、EPA/AA比、DHA/AA比が関連、心臓リハ例において特性不安は非フレイル群のみで改善、1H-MRS法は中性脂肪蓄積心筋血管症例の心筋内中性脂肪量の評価に有用であることを明らかにした。 基礎研究:angiotensin IIによる骨格筋萎縮は、Nox4-Nrf2系を介した酸化ストレスが関連、高齢マウスの骨格筋萎縮では、アラキドン酸、EPA、DHAの代謝物が増加、心筋梗塞マウスにおける自発運動は心機能の改善を認め、梗塞周囲や骨格筋のサイトカインやマイオカインの発現と関連することを明らかにした。
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自由記述の分野 |
循環器病学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、種々の心血管疾患において血中脂肪酸分画の質的量的変化がそれぞれの病態や予後に関連すること、フレイルや骨格筋機能に関連する代謝物やマイオカインが心血管疾患の病態に関連すること、TGCV患者において1H-MRS法は非侵襲的に心筋内TG量を測定できることを確認した。基礎研究では、リン脂質代謝、特にEPA代謝異常が加齢に伴う筋萎縮に関連すること、自発運動は心筋梗塞部位や骨格筋における炎症やミトコンドリア機能の制御により心機能改善に関与することを明らかにした。これらの結果から、フレイルに対する心臓リハのメカニズムを明らかにし、今後の新規心臓リハ開発と臨床応用に繋がる課題を見出すことが出来た。
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