研究課題/領域番号 |
17K01478
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 順天堂大学 (2018-2019) 東京工科大学 (2017) |
研究代表者 |
高橋 哲也 順天堂大学, 保健医療学部, 教授 (00461179)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 末梢動脈疾患 / 重症虚血肢 / 身体活動 / 重症化予防 |
研究成果の概要 |
末梢動脈疾患に対する血行再建術後の身体活動量は、1日の平均歩数よりも中等度以上の運動強度の活動時間が変化しやすく、特に外科手術後でその傾向が強かった。また、血行再建術後3ヵ月の身体活動量には、退院時の身体機能が関連していた。 一方、重症虚血肢患者は、一度創傷治癒した部位が再度創傷を有する再発率は38%と高く、その関連要因として、足関節背屈制限、血流低下、知覚障害、筋力低下、身体活動量の低下が認められたが、虚血痛や創傷への配慮から歩行速度は総じて遅く、歩行時の足底へのメカニカルストレス(足底圧)と創傷再発と関係は認められなかった。
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自由記述の分野 |
心臓血管病のリハビリテーション
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
末梢動脈疾患は血行再建術により身体活動量は改善する。特に明らかな症状の改善により、退院後1カ月後から3.0Mets以上の中~高強度の身体活動を増加させることができる。退院時の身体機能が退院後の身体活動量の回復に関係するので、退院時の身体機能評価や生活指導が重要である。 一方、末梢動脈疾患が進行し、ひとたび重症下肢虚血を呈すると予後は不良で、運動療法によってその活動範囲を維持ししたり、創部の血流を維持すること難しく、虚血痛や創傷への不安から歩行速度は総じて遅く、歩行時の創部のストレスは決して高くないが、創傷再発が高率で認められる。重症虚血肢では身体活動強度に依らない厳重な創部保護が必要である。
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