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2019 年度 研究成果報告書

認知症高齢者に対する包括的生活支援プログラムの開発と検証:ランダム化比較試験

研究課題

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研究課題/領域番号 17K01528
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 リハビリテーション科学・福祉工学
研究機関目白大学

研究代表者

山田 孝  目白大学, 保健医療学部, 客員研究員 (70158202)

研究分担者 小林 法一  首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (30333652)
會田 玉美  目白大学, 保健医療学部, 教授 (60406569)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード高齢期認知症 / ランダム化比較試験 / 意味のある作業 / 人間作業モデル
研究成果の概要

必要標本数を満たしたランダム化比較試験(以下,RCT)を用いて,人間作業モデル(以下,MOHO)を用いて作業を中心に実施した実験群と,機能訓練を中心に実施した統制群の比較検討を行った.対象者は日本全国6ヵ所の介護老人保健施設と精神科病院に勤務する作業療法士が担当する65歳以上の維持期の認知症高齢者であった.実験群にはMOHOに基づく作業を用いた介入を,統制群には機能訓練を中心とした介入を,全介入時間の半数以上の時間,最低2ヶ月間から5ヶ月間,週1回以上,1回につき約20分から30分実施した.
その結果,実験群が統制群よりも,中核症状も周辺症状も有意に改善していることが明らかになった.

自由記述の分野

作業療法学

研究成果の学術的意義や社会的意義

厚生労働省は,世界最速のスピードで高齢化が進んできたわが国での社会をあげた取組みのモデルを積極的に各国に発信するとともに,認知症者ができる限り地域の良い環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指している.
本研究により,維持期の認知症高齢者は,その人にとって意味のある作業を用いる方が,機能訓練を行うことよりも,認知機能などの中核症状も,行動心理症状などの周辺症状も改善することが明らかになった.意味のある作業を用いることを明らかにした学術的意義は大きいと思われる.また,これは厚労省が目指す取り組みのモデルとして極めて大きな意義があるものであといえよう.

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公開日: 2021-02-19  

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