研究課題/領域番号 |
17K01531
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
澤田 辰徳 東京工科大学, 医療保健学部, 准教授 (70434529)
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研究分担者 |
藤田 佳男 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (40584206)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 自動車運転 / 実車評価 / 仮想現実 / 脳損傷者 |
研究実績の概要 |
本年度は実車評価の開発としてシステマティックレビューを行い、雑誌投稿のために論文作成を行った。それとともに昨年度行った、有識者へのインタビューを質的にカテゴライズ分類し、システマティックレビューの結果で得られた信頼性と妥当性のある実車評価の項目および日本の教習で利用される項目とまとめて、実車評価の項目を選定した。その後、共同研究者とともに、ノミナムグループを設定し、実車評価の仮版を作成した。作成終了後に有識者を募り、デルファイ法による検討を行った。現在1巡目まで終了し、2巡目に取り掛かっているところである。システマティックレビューにおいては現在関連雑誌に投稿中であるが、残念ながら数回rejectされたため再投稿しているところで掲載には至っていない。 Head Mounted DisplayによるVR動画に関しては、協力依頼をしている本田技研工業と関係の深い会社の職員退職に伴い、業務煩雑により進行が遅れている。そのため、VRと酔いの関係が懸念されることから予備研究として健常者におけるドライビングゲームによる酔いの検討を行った。若年層では比較的緩やかであったが、高齢者ではVR特有のシミュレーター酔いの症状が激しく出ることが予想された。先行研究で行われたような、刺激や慣れの影響は明らかではなかった。そのため、VRで使用するものは通常のドライビングゲームに似たシミュレーションではなく、最終的に静止画像を探索するというハザード知覚に対応したものに方針を切り替えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
前年度の遅れが響いているのと、VRソフトの協力を依頼している会社の職員退職に伴い、開発が遅れている。現在、研究代表者自身でハザード知覚を利用したVR評価ソフトを作成する方法を模索している。
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今後の研究の推進方策 |
次年度の夏までには実車評価のデルファイ法およびハザード知覚を利用したVRを作成予定であり、夏以降にプレスタディとして実際の現場での使用を試みる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究業務使用ノートパソコンおよび動画編集ソフトを購入する予定であったが、年度をまたいだため次年度に購入することにした。また次年度は研究協力者への謝金、実車評価実施に伴う患者協力者への謝金、説明のための交通費なども発生するため、滞りなく研究費を使用できる予定である。
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