パーキンソン病の歩行左右非対称性に対する分離トレッドミルを用いた歩行練習の効果

2019 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 17K01545
• 研究機関: 畿央大学
• 研究代表者: 岡田 洋平 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (80511568)
• 研究期間 (年度): 2017-04-01 – 2021-03-31
• キーワード: パーキンソン病 / 歩行障害 / 対称性 / split-belt treadmill / 適応

研究実績の概要

全年度のPilot studyの結果をふまえて、パーキンソン病患者の歩行左右非対称性に対する左右分離トレッドミルの効果を検証するための研究計画はすでに決定しており，臨床試験登録も済んでいる。また，リハビリテーション専門病院パーキンソン病外来患者およびパーキンソン病患者会の患者への研究参加募集はすでに行っている。健常者における介入プロトコル，および効果判定に用いるアウトカムを計測するための環境設定，練習もすでに準備完了している。以上より，本試験をいつでも開始できる状況にある。2020年3月～9月に試験を実施する予定であったが，今回の新型コロナ感染の影響で，試験を実施できない状況にあり，一旦休止している。

現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年3月～9月に試験を実施する予定であったが，今回の新型コロナ感染の影響で，試験を実施できない状況にあり，一旦休止しているため

今後の研究の推進方策

試験を実施し、結果を解析する直前の状況まで準備できているため，新型コロナの感染が落ち着次第、すぐ臨床試験を開始できるよう準備を進める。

次年度使用額が生じた理由

主に介入中および介入後の歩行評価の計測システム整備のために研究費を使用したが、わずかに次年度使用額が発生したため、次年度の被験者、研究協力者謝礼、データ解析ソフト、論文校閲必要などに補填する予定である。

研究成果

• [雑誌論文] リハビリテーションと工学研究との連携が拓く可能性 (2019)
  • 著者名/発表者名: 岡田 洋平
  • 雑誌名: システム/制御/情報 巻: 63 ページ: 335-340
  • DOI: 10.11509/isciesci.63.8_335
  • オープンアクセス
• [雑誌論文] パーキンソン病のリハビリテーションup-to-date (2019)
  • 著者名/発表者名: 岡田 洋平
  • 雑誌名: 作業療法ジャーナル 巻: 53 ページ: 955-959
  • DOI: 10.11477/mf.5001201827
• [雑誌論文] Associations among falls, gait variability, and balance function in idiopathic normal pressure hydrocephalus (2019)
  • 著者名/発表者名: Nikaido Y, Urakami H, Akisue T, Okada Y, Katsuta N, Kawami Y, Ikeji T, Kuroda K, Hinoshita T, Ohno H, Kajimoto Y, Saura R
  • 雑誌名: Clin Neurol Neurosurg 巻: 183 ページ: 105385
  • DOI: 10.1016/j.clineuro.2019.105385
  • 査読あり
• [雑誌論文] Role of somatosensory and/or vestibular sensory information in subjective postural vertical in healthy adults (2019)
  • 著者名/発表者名: Nakamura J, Shiozaki T, Tsujimoto N, Ikuno K, Okada Y, Shomoto K
  • 雑誌名: Neurosci Lett 巻: 714 ページ: 134598
  • DOI: 10.1016/j.neulet.2019.134598
• [雑誌論文] Cerebellar Transcranial Magnetic Stimulation Reduces the Silent Period on Hand Muscle Electromyography During Force Control. (2019)
  • 著者名/発表者名: Matsugi A, Douchi S, Suzuki K, Oku K, Mori N, Tanaka H, Nishishita S, Bando K, Kikuchi Y, Okada Y
  • 雑誌名: Brain Sci 巻: 10 ページ: E63
  • DOI: 10.3390/brainsci10020063
  • 査読あり
• [雑誌論文] Wallenberg症候群後のlateropulsionに対する運動療法とgalvanic vestibular stimulationの併用治療の効果―単一事例研究 (2019)
  • 著者名/発表者名: 久保洋平, 植田耕造, 植田耕造, 岡田洋平, 森岡周.
  • 雑誌名: 理学療法ジャーナル 巻: 53 ページ: 633-639
  • DOI: 10.11477/mf.1551201584
• [雑誌論文] Cerebellum-mediated trainability of eye and head movements for dynamic gazing (2019)
  • 著者名/発表者名: Matsugi A, Yoshida N, Nishishita S, Okada Y, Mori N, Oku K, Douchi S, Hosomi K, Saitoh Y
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 14 ページ: e0224458
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0224458
• [雑誌論文] The muscle pre-activity timing of the hamstrings and quadriceps during 180° and 360° rotational jump landings in healthy female subjects. (2019)
  • 著者名/発表者名: Bai D, Okada Y, Fukumoto T, Ogawa M, Tanaka Y
  • 雑誌名: Asia Pac J Sports Med Arthrosc Rehabil Technol 巻: 17 ページ: 16-20
  • DOI: 10.1016/j.asmart.2019.01.001