本研究では、点字習得が不十分な視覚障害者でも利用可能である触知案内図(手で見る地図)の提案に向け、施設名等をカタカナで表記した触知文字とピクトグラムで表現した触知ピクトグラムの呈示条件に関する研究を行った。中途視覚障害者を模してアイマスクを着用した晴眼者を対象に、文字のサイズや高さ、フォントを条件とした文字列、従来のピクトグラムと触知向けにデザインした触知ピクトグラムの触識別実験を行い、正答率、識別時間、認知のしやすさを比較した。その結果、触識別しやすい文字サイズと高さ、フォント、ピクトグラムのデザイン条件を明らかとなった。
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