研究課題/領域番号 |
17K01561
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
平井 淳之 三重大学, 工学研究科, 招へい教授 (30345996)
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研究分担者 |
駒田 諭 三重大学, 工学研究科, 教授 (10215387)
西村 明展 三重大学, 医学系研究科, 講師 (10508526)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 筋骨格 / 筋力測定 / 筋活動度 / 肢 |
研究実績の概要 |
筋力が低下した高齢者の下肢を対象に、残存機能を最大限生かしつつ、転倒しない必要最低限の筋力を付加可能な手法を開発することを目的に、ロコモーティブシンドローム(略称:ロコモ)予防の高度化を実現するシステムの構築を目指して研究を行ってきた。 これまでに開発した手法は膝と股関節の2関節を対象とした簡易化された3対6筋モデルを使用しており、歩行に関係する足関節は含まれていなかった。また、姿勢が変化しない等尺運動を対象としたものであり、歩行等への応用のためには動的運動に対応した手法に拡張する必要がある。本研究課題では3対6筋モデルの3関節への拡張と筋骨格モデルの適用により上記システムの実現に近づける。 平成29年度に実施した内容を述べる。まず、これまでに開発した筋力測定システムを用いて多数の高齢者の筋力測定を行った。研究分担者の西村は三重県の旧宮川村において隔年で転倒と各種運動機能の関係を調査してきた。なお、調査では数種類の運動機能の測定も行っており、それらと筋力値の相関を見た。相関が見られる結果もあればそうでないものもあり、本結果を踏まえて、測定装置の信頼性の確認や、データの解析方法を変更し、引き続き検討を行う。 足関節も含めたサジタル平面内での下肢筋力測定システムの開発を目指して、アルゴリズムの検討を行った。ここでは足関節と膝関節の2関節の筋力評価のアルゴリズムの開発を行った。本手法は仮定を設定せずに2関節に関係した筋力を算出できる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成29年度で実施した内容を平成30年度に開催される国際会議等に投稿中である。
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今後の研究の推進方策 |
筋力測定システムを用いて多数の高齢者の筋力測定結果を基に、測定装置の信頼性の確認や、データの解析方法を変更し、引き続き検討を行う。さらに、3対6筋モデルの3関節への拡張に関して引き続き実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
海外で開催の国際会議に参加しなかったため、支出が少なかったため。多くの論文発表を計画しており、その出張費や参加費として使用する。
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