背屈制動機能をもつ継手無し短下肢装具と背屈制動機能をもたない油圧式短下肢装具を使用した片麻痺者の歩行をランダム化比較試験で比較した。 41名の回復期片麻痺者をランダムに2群に分け、各装具を使用した理学療法士による歩行練習を2週間実施し、練習後の歩行を3次元動作分析で計測した。対応の無いt検定あるいはマンホイットニーのU検定で2群を比較した。 36名の片麻痺者が比較対象となった。結果は油圧装具群で歩行1周期を通して足関節が背屈位となり、足関節まわりの負のパワーが大きいことが分かった。これらの結果より、装具の背屈制動機能は歩行時の足関節まわりの動きや筋パワーに影響することが明らかになった。
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