本研究期間において主として以下の成果が得られた.1)制御精度の向上策として制御パラメータの変更および発声音の高さの高中低3段階制御から2段階制御への変更を行った.結果として高い制御精度が得られた.2)発声音の音声明瞭度の評価基準とするため,音声認識システムの可能性について検討を行った.3)スライド式バルブを用いたスピーキングバルブの提案およびその有限要素解析を行い,気流抵抗の低減が確認された.4)筋電位信号を用いた食道発声法訓練デバイスの提案を行い,食道発声法使用者に対して行ったアンケート結果に基づいて食道発声法使用時に活動する筋とそのタイミングの同定を行った.
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