これまで、多くの全方向移動機構に関する研究が行われてきているが、研究レベルに留まっており殆ど普及していない。特に、車椅子においては、全方向移動機能を利用するには、手動式の車椅子から全方向移動車椅子に乗り換える(移乗する)必要があり、使用者や介助者の大きな負担になっていた。 本研究では、介助や移乗を必要とせず、手動式車椅子に簡便に着脱することができる全方向移動装置を開発した。この装置を用いることにより、全方向移動が有用な空間での同機能の活用を極めて簡単に行う事ができ、その結果、車椅子使用者の社会進出を促進し、障がい者の雇用率の向上やQOLに向上に大きく貢献できる。
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