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2017 年度 実施状況報告書

成長期における膝マルアライメント予防指針の作成

研究課題

研究課題/領域番号 17K01622
研究機関甲南大学

研究代表者

曽我部 晋哉  甲南大学, スポーツ・健康科学教育研究センター, 教授 (90388760)

研究分担者 柴田 真志  兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (00254467)
小田 俊明  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (10435638)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード膝アライメント / 生活習慣 / 運動習慣
研究実績の概要

本研究は、高齢者が要支援になる原因の第一であり、さらに生活の質(QOL: Quality of Life)を著しく低下させている関節疾患の一つである変形性膝関節症のリスクである内反膝(O脚)の原因を明らかにし、成長段階から内反膝を予防するための方法を開発するものである。平成29年度は、国立大学附属小学校全児童501名(男子240名、女子261名)、附属中学校全生徒329名(男子161名、女子168名)を対象に、膝アライメントならびに、基礎代謝量、筋肉量、体脂肪量、生活習慣・運動習慣アンケート調査を実施した。特にPHV年齢付近である中学校1年生の「痛みの部位」を集計した結果、男子では21%、女子では、16%に膝関節に不定愁訴を抱えている。この膝関節への痛みは、既に膝関節への構造上の問題を抱えている可能性がある。また、先行研究から、運動能力と膝アライメントについても報告されており、運動部活動加入率では,男子が79%だったのに対し,女子は40%と半分を下回った。身体を動かすことが好きかという問いでは、男子において「好きどちらかと言えば好き」という回答が「嫌い・どちらかと言えば嫌い」という回答に対し有意に高い値を示した。実際に、運動能力と膝アライメントの関係を調べた結果、内反膝の指標となる両膝内顆間と立ち幅跳び、の間に有意な相関がみられた。外反膝の指標となる 両足関節内果間距離と50m走、反復横跳び、両踵骨間距離に有意な相関がみられた。内反膝傾向に伴い立ち幅跳びの記録がよい傾向がみられた。膝アライメントが決定する時期が成長期であることを考えると、その時期の運動習慣が膝アライメントに影響している可能性がある。
今後は、縦断的な分析を行い、より詳細に膝アライメントと生活習慣、運動習慣の関係を明らかにしていきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度の研究については予定通り進行している。附属小学校、附属中学校における全児童・生徒の調査については、既に前年度より年間の学校行事の中に組み込まれており、問題なくデータの収集にあたっている。また、それぞれの分析項目についても、横断的ならびに縦断的な両側面から分析できるデータ数が蓄積できており、今後、更に分析を進めたい。

今後の研究の推進方策

平成30年度の研究についても、学校教育現場の年間計画に組み込んでもらい、計画通りに実験を推進していく。全児童・生徒を毎年収集しているため、データ数が膨大な量となっているため、データ分析専門の人員を増員するなどして対応していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 中学1年次の運動・スポーツに対する関わり方と意識調査2018

    • 著者名/発表者名
      秋原悠 小田俊明 山本忠志、曽我部晋哉、柴田 真志
    • 学会等名
      第73回日本体力医学会

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公開日: 2018-12-17  

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