• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

球技領域における学習者の躓きとその改善のための手立てに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K01624
研究機関茨城大学

研究代表者

吉野 聡  茨城大学, 教育学部, 教授 (10334004)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードゴール型 / 教師教育 / 状況判断
研究実績の概要

本研究の目的は、球技領域(ゴール型)における学習者の躓きとその手立ての在り方について検討することであった。特にゴール型のうちバスケットボールを取り上げ①パスをフリーな位置で受けられる人と受けられない人の違いを検討したり、②ランニングシュートを決められる人と決められない人の特徴を検討した。また、それぞれにどのような手立てを講じればそれらの技能を習得できるようになるかについても検討を行った。
フリーな位置でパスを受けられる人と受けられない人の違いは状況判断の違いに焦点を当て、選択的注視、状況の認識や判断(思考内容)の枠組みで両者の違いを検討した。分析した結果、両者に共通していたのはボールを受けようとするときに、ボール保持者やそのマークをしている相手を注視している点であったが、決定的な違いは自分をマークしている人の位置や動きを注視しているかいないかにあることが明らかになった。また、注視した点からどのような状況認識及び判断を行うかについては、ボールを受けられる人は受けられるパターンの知識を有し明確に活用しながらプレーするのに対し、ボールを受けられない人はそのような明確なパターンに関する知識を有していないことが明らかになった。
ランニングシュートを決められる人と決められない人の違いは、ジャンプする際の跳躍方向に明らかに違いがあることが分かった。つまり、決められる人はジャンプする際に上方へ跳躍するのに対し、決められない人は前方へ跳躍する傾向にあることが分かった。
以上のようなことから、フリーな位置でパスを受けられない人に対しては、マークを外してフリーな位置でボールを受けられる状況を学習させ、自分をマークしている人を注視しながらプレーするよう指導した。ランニングシュートを決められない人に対しては上方へジャンプしてシュートする動作改善のための指導を行った。これらの指導は有効に機能した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Japanese Physical Education Preservice Teachers' Specialized Content Knowledge2019

    • 著者名/発表者名
      Tsuda Emi、Ward Phillip、Ohnishi Yuji、Yoshino Satoshi
    • 雑誌名

      International Journal of Sport and Health Science

      巻: 17 ページ: 186~196

    • DOI

      https://doi.org/10.5432/ijshs.201923

  • [雑誌論文] Validity and Reliability of a Volleyball Common Content Knowledge Test for Japanese Physical Education Preservice Teachers2019

    • 著者名/発表者名
      Tsuda Emi、Ward Phillip、Yoshino Satoshi、Ogiwara Tomoko、He Yaohui、Ohnishi Yuji
    • 雑誌名

      International Journal of Sport and Health Science

      巻: 17 ページ: 178~185

    • DOI

      https://doi.org/10.5432/ijshs.201916

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi