本研究では、球技領域(ゴール型)における学習者の躓きの特徴を明らかにするとともに、その改善のための手立てに関する研究を行った。ゴール型には学習すべき内容として(1)フリーな味方にパスをする、(2)ゴールをねらってシュートするといった習得すべき学習内容が位置付けられている。特に本研究では(1)については状況判断(選択的注視、状況認識、状況判断)に着目し、フリーな味方にパスを繋げられる者と繋げられない者との違いを検討し、注視点や状況認識の大きな違いを明らかにした。また、(2)については、ランニングシュートに焦点を当て、特にジャンプをする際の跳躍方向に大きな成否の違いがみられることを明らかにした。
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