研究課題/領域番号 |
17K01640
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
杉浦 雄策 明海大学, 不動産学部, 教授 (50245156)
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研究分担者 |
窪田 敦之 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 助教 (20569339)
桜庭 景植 順天堂大学, スポーツ健康科学研究科, 名誉教授 (50175460)
樋口 倫子 明海大学, 外国語学部, 准教授 (70276179)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 運動習慣形成 / モバイル / 運動支援アプリケーション / ピアサポート / 大学生 |
研究実績の概要 |
本研究は、運動習慣が確立していない大学生にMID健康・運動支援アプリケーションをダウンロードしてもらい、どのような種類を選択し、どうように活用しているのか、どのような問題があるのか、を検討した。 調査は、質問紙法で行った。分析対象者は、2018年8月および10月の2回を通じて回答が得られた大学1年生28名(18.3±0.6歳、男性:5名、女性:23名)であった。調査項目は、1.基本属性 (性別、年齢)2.運動習慣:運動行動の変容段階、運動頻度、運動好意度 、体育会系部・サークルへの所属など 3.健康・運動に関する自信感:健康行動および運動習慣 4.健康・運動支援アプリケーション活用:使用期間、内容(特徴)、イメージなど、であった。 2か月間継続してアプリを利用した13名の運動行動の変容段階(8月調査)ごとの割合は、無関心期2名、関心期3名、準備期5名、維持期3名であった。運動習慣が確立していない10名が利用していたアプリケーションは、動画によるインストラクションを活用したフィットネスや筋力トレーニング、ゲーミフィケーション機能を活用した遊び感覚でのウォーキング、の傾向が認められた。 2か月後の運動行動の変容段階は、2段階上昇が2名、1段階上昇が3名、不変が5名であった。 運動習慣が確立していない大学生の運動習慣形成には、動画によるインストラクション、運動履歴、ゲーミフィケーション機能を有する健康・運動支援アプリケーションの活用が効果的に働く可能性がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「自発的に楽しむ運動習慣形成」システムを開発するための基礎資料を段階的に収集することができ、研究目的を遂行するための課題を抽出できた。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度は「スポーツぴあサポーター」を養成し、「スポーツぴあチーム」のダイナミクスを活用した “自発的に楽しむ運動習慣形成”システムを開発し、その効果について検証する。 「スポーツぴあサポーター」の養成は、研究分担者によって開発された“ぴあサポート養成法”を活かし、学生(志願)に教授する。また、自発的に楽しむ運動習慣形成システムは、2017年度の研究成果から得られた効果的な運動支援アケーション(無料)を採用し、養成された「スポーツぴあサポーター」を配置し、運用する。 研究対象者(ボランティア)の運動習慣指標、健康体力指標、スポーツ活動に対するセルフエフィカシー、幸福度、ソーシャルキャピタルおよび運動支援アプリケーションの使用度・使用感などを、分析・評価する。
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次年度使用額が生じた理由 |
モバイルアプリケーションの開発費の不足により、既存のアプリケーションを使用することとし、介入研究ボランティアへの支払いに充当したため。
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