研究課題/領域番号 |
17K01640
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
杉浦 雄策 明海大学, 不動産学部, 教授 (50245156)
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研究分担者 |
窪田 敦之 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (20569339)
桜庭 景植 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 名誉教授 (50175460)
樋口 倫子 明海大学, 外国語学部, 准教授 (70276179)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 身体活動 / フィジカルリテラシー / 身体教育 |
研究実績の概要 |
奇しくも、コロナ感染症拡大は、われわれの生き方や暮らし方を変えることになった。そして、コロナ禍は、改めてわれわれに、現代社会における「身体活動の意義」を問い直す機会となった。「意味がある(みずからの豊かな生き方:Well-being 促進)」時間の過ごし方が、今後の社会に浸透したスタンダードになっていくだろう。それは,われわれ 現代人が忘れかけている「共に生きる(共生)」力を再現することにある。現代や未来では,ITの普及や AIの出現などの社会情勢の中で、みずからの豊かな 生き方をどのように再構築していくかが問われてくる。 その基盤が「身体活動を通じてのWell-being の促進」となるのかもしれない。見方を変えれば、COVID-19 の危機は、われわれに身体活動の意義を問いかける「機会:チャンス」を与えてくれたとともに、モバイルアプリケーションの活用の方法にも、一石を投じることになった。 これまでの身体教育法は,画一的な「健康・体力の維持増進のための理論や技術の修得」による運動・スポーツの実践力の養成にとどまっていた。運動習慣を 形成し、Well-being を促進させる行動は、みずからが人生の意味を見いだし、仲間同士の心地よさに基づいて判断した結果である。これからは、従来の “ 専門家 ” 先導の教育からコミュニティ(教育・地域・社会)が一体となり相互にかかわりながら(共生・協働)、一人ひとりが主 役となる Well-beingを生み出すPhysical Literacy 教育へのパラダイム変換にチャレンジしていくことが課題となるだろう。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ感染症拡大は、現代における「身体活動の意義」の再検討ややフィジカル・リテラシー教育導入の検討を行なう機会となった。身体活動を促進する施策や対策の基盤は、社会における体育・スポーツの在り方を問うための教育の見直しにあると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
わが国、独自の体育・スポーツの文化を醸成し、身体教育を再検討することで、健康生活デザイン能力の向上や非認知能力の獲得を目指した日本版のフィジカルリテラシー教育の骨子を構成していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染症拡大の影響による研究の計画変更が生じたため
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