研究実績の概要 |
本研究は、海洋スポーツの継続的な実施に伴うレジャー関与の度合いがライフスタイル及び幸福感に与える影響に関して、様々な海洋スポーツ種目を専門的に実施する愛好者と複数のスポーツを実施している複合型の特徴を比較検討することを目的としている。 研究期間全体において平成29年度は、スクーバダイビングを仕事にしている人と一般のアウトリガーカヌー愛好者にインタビュー調査を実施し日本海洋人間学会で2演題の発表を行った。平成30年度は、SUP,セーリング、アウトリガーカヌー愛好者のインタビュー調査から種目の違いを日本海洋人間学会で発表した。また、アウトリガーカヌー愛好者のライフスタイルについて日本野外教育学会で発表し、海洋スポーツ愛好者のレジャー関与とライフスタイルの関係についてはレジャーレクリエーション学会で発表した。平成31年度は、アウトリガーカヌー愛好者の追加データを日本体育学会で発表した。令和2年度は、AASP(国際応用スポーツ心理学会)とYOKOHAMA2020に遠隔でのポスター発表を行った。また、新型コロナウィルス感染症の影響を受けているアウトドアスポーツ(海、山)とライフスタイルに関して、ワークライフインテグレーション(仕事と生活の統合)の視点から文献や資料をもとに、日本海洋人間学会において口頭発表を行った。 平成31年度から令和3年度においては、緊急事態宣言の影響もあり現地調査を行うことは制限されるものであった。令和2年3月に実施できなかった北海道ニセコでのBCスキーに関する調査、令和2年に計画していた調査に関しては、度重なる緊急事態、蔓延防止措置によって、海・山でのアウトドアスポーツに関するレジャーは安定した調査サンプルを得る状況ではなく中止した。令和3年は、これまでの研究協力者に対しての追加インタビューおよびその分析を行い論文の執筆を行った。
|