研究課題/領域番号 |
17K01650
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研究機関 | 大谷大学 |
研究代表者 |
原田 奈名子 大谷大学, 教育学部, 教授 (70181021)
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研究分担者 |
村越 直子 武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 准教授 (40465670)
大橋 奈希左 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (90283043)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ダンス教育 / ソマティクス / ボディワーク / からだ観 / BMC / 振り返り |
研究実績の概要 |
6月に「LMAについての調査」研究会を開催し、併せて2019年度の研究推進会議をした。その結果、原田と研究分担者の大橋とが9月から2月の間、月1回のBMC講座を連続受講し、その成果を何らかの形にまとめること、もう一人の研究分担者である村越が2019年度後半から2020年度9月末まで渡米することから、各自が研究遂行することを確認した。 本研究は「ダンス授業でどのようなからだを育てようとするのか」を問うてきた。概念は3名の共通理解を得ている(大橋:「アート」の視座からダンス教育を問い直す,体育科教育,pp.56-59.)。がその具体的方法を見いだせずに来た。しかし、原田と大橋とこの研究に協力頂いたもう1名とがBMC連続講座体験時に、「それを受けて何を体験したか」「からだに何が起きていたか」という問いから得られた答えを検討したところ、このような問いをダンス授業の「振り返り」に発することが手掛かりになるという見通しに至った(原田:一人称で語るBMC(Body-Mind Centering)体験ーダンス教育における「振り返り」を問う-,大谷大学初等教育学会研究紀要第2号:102-117)。 村越は、International Association for Dance Medicine & Scienceの学会参加や、研修先のニューヨーク大学ステインハード校におけるLMA授業受講等の研鑽を重ね、「ニューヨークにおけるソマティック技法について」の調査を行っている。原田は4月には台湾国際ソマティック運動教育研究会に、7月にはBMC創始者の「Embodying Authenticity, Organicity, and Expression: Organs and Glands as a Foundation for Movement and Voice」講座に参加するなど研鑽をした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の概要でも述べた通り、各自が各分野の責務を果たすべく研究遂行した。 4月-7月前半:6月にLMA/BFとBMCの関係について講師を招き研究会を開催した。7月後半-9月:この3か月は各自研究を深めた。原田はBMC創始者の「Organs and Glands as a Foundation for Movement and Voice」を受講した。10月―12月:原田と大橋は、BMCの講座を連続受講し、毎時研究会を開き、内容を確認した。1月に11月、12月の講習に焦点を当てて論文を作成することとした。1月-3月:論文を作成し投稿した。原田は2月に、BMCの講座をメルボルンで受講した。
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今後の研究の推進方策 |
4月-7月前半:各自が研究推進 ○当初、原田と大橋が4月に開催される台湾国際ソマティック運動教育研究会に参加予定であったが、新型コロナウィルス (COVID-19)のため10月に延期になった。開催されるならば参加予定である。○COVID-19のため、onlineであっても研究会は先送りすることとした。授業やら会議に備えるためである。 7月後半-9月:各自が研究推進 ○3か月は各自研究を深める。原田はBMCのonline講座(オスロー発信)を受講し、研修する。○村越は引き続き研修先にて「ソマティクスとダンス」に関連する「ソマティック技法」について研修を続け、大橋は文献研究にて「一人称研究」を深める。 10月―12月:授業実践と研究成果交換研究会開催 ○対面授業が可能ならば、ダンス授業にて、「からだの体験」に焦点を当てた「振り返り」を実践する。○対面で、あるいはonlineで成果発表研究会を数回開催する。 1月-3月:研究のまとめ ○最終年度の研究成果について論文作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
外国の文献購入が滞ったため23475円が未使用額になった。次年度の図書費に充当する。
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