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2020 年度 実施状況報告書

ダンス教育で育てるからだを問う~ソマティクスとボディ・ワークのかかわりから

研究課題

研究課題/領域番号 17K01650
研究機関大谷大学

研究代表者

原田 奈名子  大谷大学, 教育学部, 教授 (70181021)

研究分担者 村越 直子  武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 准教授 (40465670)
大橋 奈希左  京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (90283043)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワードソマティクス / ダンス教育 / ボディワーク / からだ観 / 一人称の語り
研究実績の概要

COVID-19のため、実践系研究はほとんどできなかった。海外での研修やリサーチも一切できなかった。以下のことを実施した。
2019年度に、3人の舞踊教育研究者が同じボディ・ワークを体験し、その振り返りについて、「からだに起きたこと・からだが経験したこと」、一定の期間を経て「考えたこと」の記述をもとに論文にまとめた。これより、「自らが自らの身体をどう体験しているかを明らかにする」方法が本テーマ「ダンス教育で育てるからだ」に接近できると示唆を得た。それを踏まえ、夏に、原田と大橋、研究協力者2名が専門家の指導の下、ダンス授業を受講し、上述した観点で内省を記述した。研究資料を得たが論文にまとめるには至っていない。今後、実証していくことが課題であると考える。
全員が12月の舞踊学会および舞踊教育学会に参加した(Zoom)。学会では、橋本有子氏による「ソマティック・ムーヴメント/ダンス ワークショップ ―内と外のつながり」に参加した。発表者吉田美和子氏に「ソマティクスにおけるダンス ―エリックフォーキンスからボニー・ベインブリッジ・コーエン―の系譜を辿る」の講演を頂き、研究討議した。また、村越から、海外研修成果の一部「マーサ・エディのソマティック実践 ―ニューヨーク研修からの調査報告」を聞き、知見を深めた。
コロナ禍ゆえ、学会もワークショップもonlineだった。その中で、原田は複数の連続講座を受講した。村越はSomatic Movement Samite他に,原田と村越はISMETA(International Somatic Movement Education and Therapy Association)に参加した。大橋は、LMA/BF(Laban Movement Analysis/Bartenieff Fundamentals )を研鑽し、舞踊教育学会にて発表をした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

概要欄でも述べたように、COVID-19蔓延のため、実践系の研究はほとんどできなかった。試行的に、各自が各大学でダンス教育の授業実践をして、データを取る予定だったができなかった。また、上半期、米国滞在中の共同研究者である村越も、onlineによるレッスン受講はできたが、自由に出向いてリサーチすることはできなかった。台湾で開催予定だった、ソマティック・ムーヴメント教育・シンポジウムもキャンセルになり、研究代表者と研究分担者である大橋も参加できなかった。
また、10月に日本で開催予定だったIADMS(International Association for Dance Medicine & Science)はキャンセルになり、資料収集の機会を逸した。
原田はBMC(Body-Mind Centering)の受講予定講座が9月開催、2月開催ともキャンセルになり研修が十分にできなかった。

今後の研究の推進方策

4月-7月前半:後期の実践に向けた研究準備期間 〇4,5,6月に毎月3人によるZoom研究会開催 〇原田はBMC創始者の「Opening and Strengthening the Heart through the Consciousness of Embodiment(エンボディメントの意識を通して心を開き、強化する)」のonlineコースを受講予定。〇6月に日本体育科教育学会第26回大会に原田と大橋がラウンドテーブルの発表予定。
7月後半-9月: 各自研究を深める 〇この3か月は各自研究を深める。2019年度、2020年度に受講したソマティック傘下のワーク受講体験をまとめる。村越は、マーサ・エディに関する研究について、日本臨床教育学会「臨床教育学(9月締め切り)」に投稿準備をする。〇授業実践と「振り返り」の問いについて研究方法を詰める。
10月―12月:授業実践 〇各自授業実践。状況が可能ならば、原田が他2校において実践をし、振り返りの資料を得る。
1月-3月:研究をまとめ、論文投稿 〇本年度の研究成果についてまとめ、論文を投稿する。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19のため、国内の学会はonlineになり、対面での講習等も一切できなかった。また、海外で開催予定だった実技を伴うサミットや講習も中止になり、フィールドワークを伴うリサーチも一切できなかった。よって、交通費や参加費が未使用になった。
次年度、COVID-19の状況が許せば予定している学会や研修参加の旅費、および参加費として使用する予定である。、

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Gaga:「生活する身体」と「パフォーマンスの身体」の往来を可能にするソマティック探求2020

    • 著者名/発表者名
      村越直子、東出益代
    • 雑誌名

      武庫川女子大学生活美学研究所紀要

      巻: 30 ページ: 249-264

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] コンテンポラリーダンス作品の創作過程における反省的実践についての研究 ―振付師とダンサーの相互作用による動きの質の変化に関して―2020

    • 著者名/発表者名
      趙頴妍 大橋奈希左
    • 学会等名
      第72回舞踊学会大会

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公開日: 2021-12-27  

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