研究課題/領域番号 |
17K01650
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研究機関 | 大谷大学 |
研究代表者 |
原田 奈名子 大谷大学, 教育学部, 教授 (70181021)
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研究分担者 |
村越 直子 武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 准教授 (40465670)
大橋 奈希左 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (90283043)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ソマティクス / ダンス教育 / ボディワーク / からだ観 / 一人称の語り |
研究実績の概要 |
昨年度に引き続き、COVID-19のため、対面による実践系研究はほとんどできなかった。加えて、海外における研修やリサーチも一切できなかったが、学会や研究会へオンライン上で参加した。 日本体育科教育学会7月27日に向け研究代表者・研究分担者の3人でズームミーティングを重ね、原田と大橋は発表に向け更に研究会を重ね、当日は全員が参加した。その後も学会誌投稿を目指し研究会を重ね、舞踊教育学研究第23号に投稿した。 村越はThomas Hannaと親交があったDon Hanlon Johnsonの実践と思想について調査を始め、2回研究会を主催した。11月14日に南山大学の畑山知子氏(対面)、2月23日にCIISでJohnsonの元で学んだ村川治彦氏(Zoom)を招いた。ソマティクス実践と思想について聴講し、原田と大橋も他の参加者とともに研究協議を行った。村越は「Global Water Dance(6/8~6/13)」に出品した。これは世界中の振付家とダンサーが、ダンスを通じて水に関する地球上の諸問題に対し各地域の人々の関心を呼びかけ、国際的なコラボレーションを支援し促進することを目的とした国際的なイベントである。2月には「2.2.22 Worldwide Duet Dance」に出演した。月刊誌『教育』2022年1月号の「コロナ禍におけるダンス授業と『からだ』」特集に村越の記事が掲載された。 原田は、雑誌『女子体育』に授業実践内容と「体に起きたこと・体が体験したこと」のフィードバックをまとめた記事が掲載された(秋号)。 原田はBMCの創設者Bonnie氏のonline連続講座を、村越はLIMS(ラバン・ムーヴメント研究所)のコースを受講して、研鑽した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19のため、実践系の研究が滞った。各自が各大学でダンス教育の授業実践をして、データーを取る予定だったが、予定のごく一部しか実践できなかった。また、研究代表者原田と研究分担者大橋が参加予定だった、台湾でのソマティック・ムーヴメント教育・シンポジウム(4月)は中止になった。原田が受講予定だった9月と2月にメルボルンにて開催予定であったBMCの講習も中止になった。 3人で参加予定であったダンスワークショップもonlineになったため、3人の日程が合わなく参加を見合せることになり、同じ講習を各々がどう受け止めるかの研究協議はできなかった。
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今後の研究の推進方策 |
4月から7月前半は研究のまとめに向けた研究準備期間とする。5・6月は研究代表者原田と研究分担者2人によるZoom研究会を開催する。各自、昨年度参加した講座や研究会の内容を整理する。原田はBMC創始者の「EMBODYING OUR MUSCLES PART 2; GOING DEEPER WITH ADVANCED PRINCIPLES (2022 SPRING SERIES) onlineコースを受講する。村越は「コロナ禍におけるソマティック実践」について『臨床教育学』へ投稿する。 7月後半から9月は、各自研究を深める期間とする。引き続き、これまで受講したソマティック傘下のワーク受講体験や研究会の内容をまとめる。村越は、Martha Eddyに関する研究をまとめ投稿準備する。大橋はスポーツ哲学会学会の発表準備をする。 10月から12月は、研究視点に基づく授業実践の期間とする。各自授業実践する。状況が可能ならば、原田が他2校において実践をし、振り返りの資料を得る。各自、学会誌投稿を見据えて原稿を執筆し、それを土台に討議する。海外のダンス教育者を招き、講習会を企画中である。秋に開催できなければ3月に予定してい る。 1月から3月は、研究のまとめの期間とする。これまでの研究成果についてまとめ、論文の投稿準備をする。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度に予定した海外でのリサーチや海外での対面の講習の受講ができなかったゆえ、2022年度まで研究を延長した。 2022年度は、まず可能ならば、海外のダンス教育実践として著名な方を招いて講習と研究会の開催を予定している。具体的には、NYU大学Deborah Damastを招聘する。受講対象は舞踊教育に携わる大学教員と高等学校の生徒である。これに伴い、往復の交通費、滞在費、謝金に充てる。 次いで、原田は9月にメルボルンで開催予定のBMCの講習に参加し、その費用に充てる。
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