研究課題/領域番号 |
17K01659
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
柿山 哲治 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (10255242)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | オハイオウェスレアン大学 / アレゲニーカレッジ / 慈善音楽体操會 / 長崎市 / ミッションスクール / 長崎活水女學校 / アメリカ人女性宣教師 |
研究成果の概要 |
マリアナ・ヤング女史は、母校であるオハイオウェスレアン大学在学中にPhysical Cultureに接し、来日前に勤務したアレゲニーカレッジでもラテン語を教えながらHuling Hallの教務助手を務め、Physica Cultureの研究を深めたものと思われた。1898年に来日して長崎活水女學校に着任し、1900年から創設者エリザベス・ラッセル女史の後を受けて同校2代目校長に就任した。着任直後からひ弱な身体の生徒達を強くするために、音楽に合わせて号令は全て英語で、西洋式ユニホームを導入し、木製の唖鈴、環、棒を用いた新式体操を行わせ、文部省に先駆けて卒業生を体操指導者に育成していた。
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自由記述の分野 |
体育史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1902(明治35)年に長崎市にあった舞鶴座で慈善音樂体操會を開催し、それで得た義捐金を孤児院の食堂増築等に充てていたことが明らかになった。先行研究では、開催予告の新聞記事しか発掘されていなかったが、開催後の新聞記事の発掘により、観客数、開催日時、義捐金の使途などを明らかにすることができた。また、慈善音樂体操會以前にも毎年音楽と体操を合わせた公演会を開催していることが明らかとなり、長崎活水女學校の長い歴史にあらたな一ページを蘇らせることができた。文部省に先駆けて女性体操指導者を独自に養成するなど、アメリカ人女性宣教師の日本の女子教育への貢献度の高さを再認識できる研究成果が得られた。
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