研究実績の概要 |
Joyce Goodman氏の日本講演記録論文、"Transnational Perspective and International Networks of Women's Education"(Tokyo:Aoyama Gakuin University,2016) 及び 同著者による"Circulating Object and (Vernacular)Cosmopolitan objectivities", International journal for the historiography of education: IJHE, 2017, 17-1)の読解を通じて、方法論上の示唆を得た。こうした方法論上の理解の深化を深めつつ、2017年12月5日に“Transnational Paradigm in the Study for Sport and Entangled History”と題する国際セミナー(北海道大学教育学部大会議室)を開催し、そのイントロダクションを担当した。本セミナーでは研究連携者であるCarol Osborne氏を英国リーズ・ベケット大学より招へいし、日英比較を通して、本研究が掲げるトランスナショナルな方法論への接近を試みた。同時にカナダより特任助教として北海道大学に滞在中のTyrel Eskelson氏による東京五輪分析研究を通じて、本セミナーはトランスナショナルな方法論の具体的な可能性を議論する好機となった。なお、成果の一部はまもなく刊行の研究代表者が編集者の一人を務めるMEDIA, SPORT, NATIONALISM:THE RISE OF EAST ASIA(Logos Verlag Berlin, forthcoming June 2018)に,エスケルソン氏の論稿、"Continuity or Change: After the Tokyo Olympic Games 1964: Exploring the Tokyo Games 2020 through various Critical Reviews"と共に、所収の予定である(Keiko Ikeda, "Democracy through the Lens of Sport Journalism: Japan and the East Asian Olympic Games"。加えて本年度は他に関連図書2点と国際論文3点を刊行するに至った。
|