研究課題/領域番号 |
17K01669
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
高見 和至 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (50236353)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 習慣 / 習慣強度 / 運動 / スポーツ / 飲酒 / 喫煙 / パチンコ / 歩行通勤 |
研究成果の概要 |
研究課題の成果が集約された論文の概要は以下である. 本論文の研究目的は,習慣強度の観点から運動習慣の特徴を明らかにすることである.研究1では現存する2つの習慣強度尺度を用い,探索的因子分析を行った.その結果,運動の習慣強度は,固定化行動,否定的感情,自動性,契機動因の4因子から構成されていた.研究2では,運動と4つの健康関連行動の因子構造の比較を行った.運動と歩行通勤は類似した2因子構造が得られ,喫煙とパチンコは単一因子構造になった.2つの因子は「負担感の無さ」「自分らしさ」と解釈され,実践に対する負担の減少と,運動に対する個人的価値の高まり,運動習慣形成にはこの特徴を考慮する必要性がある.
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自由記述の分野 |
運動・スポーツ心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では2本の学術論文を発表している.「日本語版自己報告式習慣指標(SRHI-J)の開発(神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要)」は論文公開で178回ダウンロードされている.また,SRHI-Jを用いた「運動習慣の心理的プロセスの探究: 運動・飲酒・喫煙・歩行通勤・パチンコにおける習慣強度の構造(スポーツ心理学研究)」が刊行済みである.これらの研究により,頻度や期間から捉えられていた習慣の研究に「習慣強度(habit strength) 」という心理学的視座を提供できた.本研究の社会的意義は,運動習慣形成の実践的指針の策定に,習慣強度の増進から行動変容に導く知見を提供したことである.
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