教職課程再課程認定を受けたカリキュラムについて、今後の更なる改善方策検討の参考とするため、学部近隣8市町教育委員会の指導課指導主事等、また県教育委員会からも参加を得て、近隣市町教育委員会との意見交換会を開催し、教職課程への要望やインクルーシブ体育等の学校現場における今日的な課題等について意見交換を行った。また、中・高保健体育科教員養成課程に特別支援学校教員養成課程を併設している私立体育系大学のうち、了解の得られた2校を訪問し、教職課程再課程認定におけるインクルーシブ体育に関する教育内容の取扱いや科目の新設等について情報交換するとともに、科目の新設のみならず、限りある履修量の中で教職課程全体としてカリキュラムを充実・改善するための方策について意見交換を行った。 学部に設置した教職課程科目担当教員連絡会の開催を通じて、再課程認定カリキュラムについて共通理解を図るとともに、各科目におけるインクルーシブ体育を実践できる教員養成に係る教育内容の今後の改善ための検証方策について協議を行った。 さらに、継続的なカリキュラム改善の参考とするため、フィンランド・ユバスキュラ大学スポーツ健康科学部アダプテッドスポーツ研究室を訪問し、ユバスキュラ大学における保健体育教員養成教職課程、及びその中での特別支援教育に係る教育内容について聞き取り調査を実施するとともに意見交換を行った。 なお、本研究の成果と課題の情報発信の一環として2020年3月~4月に計画していた近隣市町教育委員会との連絡会等については、COVID-19感染防止対策のため延期せざるを得なくなったため、研究成果を順天堂スポーツ健康科学研究に投稿準備中である。
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