本研究の目的は、日本の地域スポーツを振興するために、新しい概念としてのハイブリッド型事業体を戦略的に導入する必要性を明確化することにある。そのために、インナーの政策とアウターの政策を同時に展開する必要があり、スポーツで人を動かす仕組みであるスポーツツーリズムの考えを導入した地域スポーツコミッションをあり方を探った。具体的には、掛川市体育協会、出雲スポーツ21、スポーツコミュニティ軽井沢の3つの組織をヒアリング調査することで、財政的に自立した事業体のプロトタイプを提示することが可能となった。研究成果は「スポーツ地域戦略」(学芸出版、2020年)という書籍にまとめ、刊行した。
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