研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は,ハンドボール競技の攻撃における個人戦術力を戦術的思考力および技術力の観点から評価することによりその構造を明らかにし,個人戦術力を高めるトレーニング方法について示唆を得ることであった。実験の結果,ハンドボール競技者は、技術力を獲得していることが前提条件であり,技術力の土台をもとに戦術思考力が活かされている可能性があることが明らかになった。また、戦術的思考力と技術力の観点からみた競技者のタイプごとに個人戦術力のトレーニングにおける優先順位が検討できる可能性が導き出された。
ハンドボールコーチング論
本研究では,ハンドボール競技者の個人戦術力を,戦術的思考力と技術力という観点から評価することにより,その競技者に適したトレーニングの方法を開発できる可能性を示すことができた。この知見は,球技の複雑な競技力の構造を解明する糸口となり,またその競技力の重要な要素となる個人戦術力のトレーニング開発に発展させていくことができるという意味で社会的な意義を持つ。