研究課題/領域番号 |
17K01732
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研究機関 | 東京国際大学 |
研究代表者 |
上代 圭子 東京国際大学, 人間社会学部, 准教授 (00569345)
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研究分担者 |
塩尻 和子 東京国際大学, 国際交流研究所, 教授 (40312780) [辞退]
秋吉 遼子 東海大学, 体育学部, 助教 (60738813)
野川 春夫 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 特任教授 (70208312)
東明 有美 関東学園大学, 経済学部, 准教授 (90796468)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ムスリム女性 / スポーツライフ / スポーツニーズ / 海外在住経験 / 不易流行 |
研究実績の概要 |
令和2年度は、①質問紙調査の実施、②面接調査の実施を行う計画となっていた。 質問紙調査については、前年度に調査協力者と実施に向けた打ち合わせは済んでおり、それぞれ快諾を得ていたことから、共同研究者と有識者ならびに、関係者との間で加筆修正された質問紙を用いて調査を行うこととし、具体的な日程についても調整がされていた。だが、新型コロナウィルスの流行に伴い、依頼先であったモスクが通常の運営ができていないことなどの理由から、質問紙を用いた調査の遂行が不可能となった(複数回実施を試みたが、その度に非常事態宣言などにより滞っている状態である)。そして、面接調査については、質問紙調査のフォロー調査としての意味合いも大きいことから、こちらも実施していない。なお、被験者ならびに研究者の予防対策を最大限に行わなくてはならないことから、共同研究者と検討し、質問紙調査はオンライン調査に切り替えることを視野に準備を進めており、既に、モスクに通っている者以外を調査対象とすべく、複数のイスラム関係者を通じてオンラインによる調査依頼を行っている。 また、日本体育学会において発表した「イスラム系在日外国人のスポーツ・ライフに関する研究」と、同じく共同研究者である東明先生が発表した「イスラムとスポーツの関係に関する研究の動向」を基に執筆した論文については投稿の最終段階にあるが、共同研究者の確認において、いくつか加筆修正が必要な点が見つかったことから、この点が修正でき次第投稿する予定である。 最後に、当該国に出向いての現地調査については、まだ実施できていないことから、新型コロナウィルスの流行の動向を見ながら検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルスの流行のため、計画されていた質問紙調査を行うことができなかったため、やや遅れている状態である。 質問紙調査、面接調査両方について、まずは被験者ならびに研究者の予防対策が重要であることから、オンライン調査に切り替えるべく、新たな被験者への協力依頼などは済んでおり、令和3年度はオンラインでの調査を中心に実施することとして動き始めていることから、問題はない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度は、令和2年度に実施できなかった①質問紙調査の実施と②面接調査の実施と、これらの調査から、③データの整理・解析・分析と④報告書・論文執 筆、投稿を行う計画となっている。 質問紙調査は、首都圏にあるモスクに通うムスリム男女とモスクに通わないムスリム男女として調査を行う予定となっていたが、このコロナ禍の中で、被験者ならびに研究者の予防対策を最大限に考慮した結果、オンラインによる調査を中心とするように計画変更を行っている。また面接調査は、在日のムスリム女性10名程度を対象として実施する予定であるが、これについてZOOMなどを利用したオンライン調査とする予定が、調査は個別に実施することから、安全面を最大限に考慮した上で、臨機応変に最大限有意義な方法を選択することとする。 そしてこれらの調査結果については、質問紙調査は、因子分析により抽出した因子による単純クロス集計および有意差検定とし、面接調査は 質的内容分析を援用する。 そして、報告書および、欧文での論文を執筆し投稿するとともに、国内・海外の学会等で発表する。また、報告書は協力者ならびに関係機関に配布する。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和2年度に質問紙調査ならびに面接調査を行う予定であったが、新型コロナウィルスの流行による影響で実施できなかったことからこのような差異が生じた。この対処法としてオンライン調査を予定していることから、令和3年度にはインターネットの活用による新たな支出があることも予想されている。 また、当該国に出向いた、専門家に対してヒアリング調査と資料収集を行っていないことから、この点についても差異が生じている。当該国での調査についても、新型コロナウィルスの流行状況を考慮しながら、実施を検討する。
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